日本語を勉強している外国の友人に、『「大岡山」の「お」って3回言ってないし3倍の長さ伸ばしてもいないよね?』と聞かれて、返答に苦慮した言語ヲタクのゾリラバです、こんにちは。
なぜ日本人は「おじさん」と「おじいさん」を聞き分けられるのかとも。
ONE PIECEヲタクより長い間、言語ヲタクをやってますが、日本語を勉強している外国人の質問は気づきが多くて面白いです。
質問されるたびに、つい色々と調べてしまいます。
そういうわけで、一昨日発売されたワンピースコミックス巻99の感想もまだ書けていませんが(言い訳の前振りだったんかい)、今日はまずアニメワンピースの感想から。
原作では、巻96の最終話、第974話の途中からに最後まで当たります。
アニメもいよいよ巻97巻に入りますね。
Contents
裏切り者はカン十郎
とうとうアニメでも明かされた赤鞘九人男の中のスパイ。
正体は黒炭家の生き残りだった黒炭カン十郎でした。
原作で初めて読んだ時の衝撃については繰り返しませんが、今日初めてアニメで知ったファンの方は、赤鞘九人男の同志達と同様に動揺したことでしょう。
救いのないあまりに深いカン十郎の心の闇に。
赤鞘九人男の中でも、錦えもんに次いで早くから登場し、ドレスローザでは一緒に“鳥かご”を押し、長くルフィ達と行動を共にしてきたカン十郎。
裏切り者だと知ってから読み返せば、伏線はいたるところにありました。
まず、仲間達からずっと、画力が残念と思われてきたカン十郎、いつもは左手で筆を持って下手くそな絵を描いていますが、おでんの過去編を見ると、箸や刀を右手で持っています。
また、今思えばドレスローザでウソップに頼まれて描いた対シュガー弾は、ウソップに瓜二つの素晴らしい絵だったからこそシュガーのトラウマを呼び起こせたんですよね。
全て後知恵ですが。
おでん様の最期に立ち合い命を救われた赤鞘九人男の中にスパイはいてほしくなかった。
原作では1ページで描かれた赤鞘の侍達の内通者に対する疑心暗鬼と、錦えもんの苦悩と、カン十郎の告白が、アニメではガッツリ描かれるだろうと期待していましたが。
期待を裏切らないエモいアニメオリジナル演出でした。
錦えもんが、40年以上苦楽を共にした仲間を信じたい気持ちから、「何か事情があるのだろう、気づいてやれなくてすまない」と自分を責めるアニオリは、その苦悩が滲み出ていてもらい泣きしそうになりましたわ。
ちなみに錦えもんの声をあてている声優さんは、ブラピの吹き替えや数々のイケメンボイスを担当している大ベテランの堀内賢雄さん。
なんとあの名作バビル2世のロデムの声もです!(例示がそれ?)
やはり中の人の演技が上手いと感動マシマシですね。
ワノ国らしい描画
先週は、まだシルエットだけで描かれたカン十郎のシーンで、昔の白黒のトーキー映画(もちろんリアルタイムでは知りませんぜ)みたいな演出がカッコいいと思いました。
そして今週は、嵐で荒れ狂う海の描写が葛飾北斎みたいでワノ国らしくて良いなぁと思いました。
欧米の画壇にも影響を与えた日本の浮世絵は、海外でも有名です。
尾田っちがONE PIECEのワノ国編に込めたジャポニズムを、アニメスタッフさんがもらさず映像化してくれるのは、嬉しい限りです。
海は海賊が相手だ
錦えもんらの絶望が希望に変わるこのシーン、読者もアニメで観るのを楽しみにしていたことでしょう。
麦わらの一味、キター‼︎
♪───O(≧∇≦)O────♪
サニー号が破壊されるわけないと思っていても、その無事な姿を見て、そして陽気で頼もしいルフィ達の声を久々に聞いて、ようやく訪れた安堵感、半端ないですね。
サニー号の帆には応急処置っぽいツギハギが見られるので、ダメージは負ったみたいですが(笑)
そして海の中から錦えもん達の小舟を救い上げるように浮上したのは、ハートの海賊団の潜水艦ポーラタング号なり。
アニメで観るとこのシーンもカッコいいですねー♪
一度はルフィ達との共闘を拒否したキッドも、示し合わせたかのように同じタイミングで登場です。
シャボンディ諸島以来のルフィ、ロー、キッドの揃い踏み、たまりません!
べべん‼︎
いよいよ来週から、おでん様回想編の鬱憤を晴らすかのような鬼ヶ島討ち入りが始まりまるんですか?(聞いちゃったよ)