ジェルマのジェルマによるジェルマのための今週のアニメワンピースを見て、時差ボケだか寝不足だかよくわからない日曜夜のかったるさを克服したゾリラバです、こんばんは。
今週のアニワンは、原作でいうと第898話に当たります。
ここんとこ、原作1話分とアニワン1話分がぴったり一致していることが多いですね。
でも東映さんはきっとやってくれると思ってました。
ジェルマ66登場シーンの気合いの入り方、先週も半端なかったですから♪
原作16ページを30分番組にすることは、今週も難しくなかったでしょうね。
Contents
サンジの葛藤
今週、サンジとルフィの逃亡をジェルマが助けるシーンがカッコ良く描かれることは想像できましたが、アニワンスタッフはその期待を更に上回って来ました。
サンジがイチジ達に助けられるたびに、苛められた子供時代を回想するシーンを挟むことで。
兄弟達から「出来損ない」と呼ばれ、殴る蹴るの暴行を受けたサンジは、イチジ達が次々とサンジの逃亡を助けに来ることに戸惑いを隠せません。
子供時代のつらい経験が改めて描写されることで、視聴者にもサンジの葛藤が我がことのように伝わってきます。
感情がないジェルマ?
遺伝子操作により生まれつき人らしい感情を持たないとされているイチジ、ニジ、ヨンジですが、サンジに馬鹿にされれば怒るし、ナミを見れば目がハートになるし、全く無感情というわけではありません。
原作を読んだ時も思ったのですが、この「サンジ達を逃がす」という行動を取っている彼らはどんな気持ちなんでしょうね。
単にジャッジの命令だからとか、ビッグ・マム海賊団に仕返しをしたかったからとかだけでは、入れ替わり立ち替わりサンジをかばう行動をとる説明がつきません。
「足手まといだ」とか「目障りなんだよ」とか「おれ達に迷惑しかかけねェな」とか口ではあいかわらず挑発的なことを言っていますが、サンジがショコラタウンを抜けた時に、全員が口元に笑みを浮かべるんですよね。
グッと来ます。
絶対これ、サンジの無事を喜んでるよね?
イチジ達の変化は、サンジが結婚式でビッグ・マムに殺されそうになった彼らを助けたところが転換点だと思いますが、なぜサンジに対してまるで感情があるかのような兄弟らしい行動を取るに至ったのでしょう。
「出来損ない」の弟が自分達を救えるだけの男になったことでちょっと見直したから?
サンジに借りを作ったままにしたくなかったから?
辛く当たっていた自分達も助けようとしたサンジの情にほだされたから?
個人的には、どれも少しずつ当たっていると良いなと思います。
そして「助けろなんて頼んでねェよ」と憎まれ口をきいていたサンジも、イチジ達の「ニヤリ」にシンクロするかのように口元に笑みを浮かべるんですね。
ニクい演出です。
姉レイジュのはなむけ
レイジュとサンジの関係はもっと素直で分かり易い。
今のサンジがあるのは、子供の頃にレイジュがこっそりジェルマの檻から逃がしてくれて背中を押してくれたから。
この回想シーンが現在の状況とかぶって泣けてきます。
子供の頃、サンジを逃がしながら「二度はないからね!」と言ったレイジュですが、再びサンジの背中を押します。
別れを告げて去るレイジュの涙が光るオリジナルシーンも感動的ですなー。
バンプレスト ワンピース フィギュア GLITTER&BRAVE-SANJI- サンジ(全2種)