2日続けてアニメワンピースを観るという珍事のせいか、いつもにましてキャラに感情移入してしまい、鼻をずびずびさせている涙もろいお年頃のゾリラバです、こんばんは。
いや、ちょっと油断してましたわ。
そうでした。
今週のアニワンは、ゾリラバが敬愛してやまない霜月康イエ殿の回想シーンがあることをすっかり失念してました。
待ちに待ったルフィの勝利に喜びを爆発させる鬼ヶ島の面々と、命を捧げてこの闘いに殉じたトノ康こと霜月康イエを想う娘のおトコちゃん。
今週も感動的な物語の感想、早速いってみましょう。
原作では、巻104の第1050話“誉れ”に当たります。
おトコの未来を守った康イエ
ゾリラバがぐずぐずになった今週の天狗山飛徹とおトコちゃんのやり取り。
空船に「お父ちゃん会いたいよ」と書きながら、昔偉かった父の康イエが、捕まったら殺されると知りながら、自分から捕まりに行ったのはなぜかと問うおトコ。
いつものように無邪気に笑っていますが、もしかしたらずっと、なぜ父が幼い自分を残して自ら逝ってしまったのか、納得できない気持ちがあったのかもしれません。
天狗山飛徹は、目をうるませながら、康イエは「ワノ国」の未来を守り、紡がれた未来でおトコが幸せに生きられる様に、あの行動をとったのだと。
霜月康イエの処刑シーンの回想だけでも、目からアクアラグナなんですが。
何より康イエのおトコを想う気持ちに涙したのは、おトコがSMILEを口にしてしまったのを知って、自らもSMILEを食べて、笑うことしかできなくなるという重い十字架を共に背負ったこと。
原作だと小さな3コマだけのシーンですが、アニメでは、おトコが空腹のあまりSMILEを口にしまう経緯や、康イエがおトコと共に笑い、踊り、明るいトノ康になったきっかけが感動的に描かれていました。
おトコの踊りのスジが良いと褒めるのも、その後、花の都で禿をする伏線みたいで秀逸!
コミックス99巻のSBSで、おトコは赤子の時に康イエが拾った子で血の繋がりはない(おトコは知らない)と判明しているのですが、ONE PIECE世界では珍しくない深い愛情と堅い絆で結ばれた義理の親子というわけですね。
飛徹から父の想いを聞いて、空船に託す手紙を「お父ちゃん会いたいよ」から「お父ちゃんありがとう」に書き換えるおトコちゃん。
ついに飛徹の涙腺も崩壊です。
それは先に逝った元白舞大名の霜月康イエにとって、何よりの武士の「誉れ」だから。
うぉーん(泣)
勝利を喜ぶ討ち入り組
場面は鬼ヶ島に戻り、モモの助が無事に鬼ヶ島を軟着陸させたことと、カイドウが地中深く落下したことを見届けて、鬼ヶ島中に伝えたのは、ネコマムシの旦那でした。
ネコマムシがイヌアラシの微笑みに気づき破顔大笑するアニメオリジナルな一コマが、とても良かったです。
それから、喜びに湧く討ち入り組の中で、ローと共に四皇ビッグ・マムを倒した大金星のキッドが、素直に勝利を喜べずにいるアニメオリジナルシーンも。
負けず嫌いのキッドやローにしてみれば、最後の最後はルフィに託すしかなかったことが、終わってみれば悔しいだろうから、他の者と同じように手放しには喜べないでしょうね。
一美の下敷きになってバタバタしているアプーにも笑いましたわ。
こういう納得できるアニオリ、いいなー。
あ、そういえば感動に水を差すようだから、言うのやめようかとも思ったんですが、おトコちゃんやえびす町の人達が食べたSMILEにかじった形跡がないのは変だよね。
どれも百獣海賊団のウェィターズ達が一口食べた後の払い下げのSMILEのはずだから。
さらりと語られたモモの助の判断
これは原作を読んだ時も不思議だったのですが、モモの助がズニーシャに伝えた「まだ開国はしない」という判断。
そもそもズニーシャがワノ国近海までやって来たのは、おそらくジョイボーイの復活を予感して、ワノ国の「開国」が近いと思ってのことでしょう。
その予感は当たり、ルフィがジョイボーイ(=太陽の神ニカ)として覚醒したわけです。
20年前に光月おでんは、ジョイボーイを迎えるためにワノ国を「開国せよ」と言い残し、モモの助や赤鞘の侍達はその遺言を実現するためにカイドウを倒したわけですが。
ここにきてまさかの開国は「まだ」しないというモモの助の判断と、それを受け入れたズニーシャ。
これがどういう意味なのか。
とても気になりますね。
新生ワノ国の幕開け
ワノ国地中深くのマグマだまりに落ちたビッグ・マムとカイドウが、海底火山の大爆発を引き起こし、モモの助はそれを「カイドウが幕引きのしめダイコ」と描写しました。
カイドウの幕引きにより、ついに新生ワノ国の幕開けです。
20年という長い夜の後に、ついに夜明けが訪れようとしています。
ピンクの龍の姿のモモの助に乗って、花の都の人々の前に姿を現した死んだはずの小紫こと光月日和と、狂死郎親分こと傳ジロー。
今週のアニメワンピースを締める傳ジローの口上が最高ですね。
さて話せば長いが…
「ワノ国」の新しい「将軍」をお連れしている…!!!
べべん!!
長い長い闘いの果てについに訪れた勝利の余韻と、新生ワノ国誕生を寿ぐ楽しいワンピース「ワノ国編」のエピローグが、これからしばらくは楽しめそうです。