最近、平日の仕事の忙しさが尋常でなく、ようやくONE PIECEのことを考える時間ができてホッとしている土曜日のゾリラバです、こんにちは。
先週末はUSJではっちゃけていたせいもあり、危うく今週のアニメの感想を書かないうちに次のアニメが放映される日曜を迎えてしまうところでしたわい。
そういうわけでようやく観ることができたアニメワンピースの感想、遅ればせながらいってみましょう。
今週のアニワンは、原作だとコミックス巻104第1049話に当たります。
カイドウの走馬灯
ついにギア5ルフィの巨大な拳がカイドウを捉え、カイドウの走馬灯のような形で、これまでのカイドウの人生が描かれました。
わずか10歳で最強の兵士と呼ばれたこと。
カイドウの故郷と思しきウォッカ王国から政治の道具とされ、海軍に引き渡されたこと。
脱走としては、腹が減ると海軍に捕まっていたこと(無敵の強さなのに18回も捕まってたのはそういうことなのねー)。
ロックス海賊団でののちの白ひげやビッグ・マムとの絡みも描かれましたね。
このあたりの感想は原作初見時の感想で詳しく書いたので省略しますが(←横着極まりない)、アニメで観て改めて思ったのは、年齢に応じて声を演じ分ける声優さんて、ほんとすごいなぁと。
原作だと、わずか4ページで、10歳、13歳、15歳、21歳、31歳、39歳のカイドウを描き分ける尾田っちの画力に感心しましたが。
ゾリラバは31歳のカイドウがカッコいいなと。
あ、どうでもいいですか。
ゾリラバの好みはさておき、それを声で演じ分ける声優さん、すごいですよね。
今週のアニメの回想シーンのような、ちょっとぬるぬるした表情の動きは、個人的にはあまり好きではないのですけどね。
カイドウにとってのワノ国
カイドウとワノ国を繋いだ人物は、黒炭ひぐらしでした。
ゴッドバレー事件から10年後のことなので、今から28年前、カイドウが31歳の時ですね。
ちなみにカイドウと同い年の光月おでんは、当時、白ひげの船に乗っていて、ちょうどモモの助が生まれた頃です。
また、ヤマトがカイドウの娘として生まれた年でもあります。
(このあたりの歴史や年齢は、ワノ国年表を参照下さい。)
この頃から、カイドウのワノ国支配へのシナリオは始まったわけですね。
以前カイドウはヤマトに
どこでもいいんじゃねェぞ……‼︎
おれはここが「ワノ国」だから居座ってんだよ!!!
(ONE PIECE第1016話)
と言っていました。
この意味深な発言は、単にワノ国が武器工場に適しているというだけでなく、カイドウのジョイボーイに対するこだわりもあったことが、今週のキングとのやり取りから分かります。
「世界最強生物」と呼ばれるカイドウは、趣味が自殺というくらいこの世界に絶望していて、自分を倒せる光月おでんのような強者を待ち望んでいました。
自分の強さを誰よりも知るカイドウだからこそ、「この先おれを倒した男」=「ジョイボーイ」だと確信し、ワノ国にいればジョイボーイに会えると期待していたのでしょう。
だからこそ、ルフィを一度鬼ヶ島から追い落とした時に、「お前も…“ジョイボーイ”には……なれなかったか………‼︎」(ONE PIECE第1014話)とつぶやいたカイドウは残念そうでした。
何度倒されても諦めないそのルフィの拳で、ついにワノ国の奈落に落とされながら、カイドウがキングとのジョイボーイに関するやり取りを思い出すのは胸熱ですね。
死に様にこだわり続けたカイドウにとっては、待ち続けた“ジョイボーイ”に倒されたことを最期に悟り、本望かもしれないとすら思えます。
腹いっぱいメシが食える世界
暴力で長年ワノ国を支配し、四皇として世界に君臨して来たカイドウが最後にルフィに投げかけたのは、お前にどんな世界が作れるのか、という問いかけでした。
それに対するルフィの答えは単純明快!
友達が……!!!
腹いっぱい!!!
メシを食える〜〜〜!!!
世界!!!!
ルフィは鬼ヶ島に乗り込んだ時、いやその前におしるこやりんごに感激するお玉ちゃんに約束した時から、全くブレていません。
今この瞬間は、カイドウが海賊王になるためには倒すべき四皇だということすら、ルフィの頭にはないでしょう。
ここでカイドウを倒して、お玉達がお腹いっぱいごはんを食べられるようにすること。
これはおそらく初めて我々ワンピースファンに明らかにされた、ルフィ自身が語る「理想の世界」なわけです。
だからワノ国での戦いの理由にとどまらず、ルフィがエースやサボに語った夢の果てや、更にはワンピースファンの最大の関心事である「ONE PIECEとは何か」という謎にも繋がっていると思えます。
アニワンの感想にしては、考察チックになりましたが、ついにアニメでもカイドウが倒されたのが嬉しくて、つい長くなりました。
明日また次話のアニメワンピースが観れるのは嬉しい限り!
今週の更新が遅れた言い訳じゃないよー(笑)