ワンピースキャラ語り~ゴール・D・ロジャー~海賊王の生涯と受け継がれる意志

キャラ語り 考察~徒然なるままに

ワンピースキャラ語り~ゴール・D・ロジャー~海賊王の生涯と受け継がれる意志

投稿日:2020年12月31日 更新日:

2020年もあと数時間で終わるというのに、一年を振り返り考えることといえばワンピースに関することばかりという何かが欠けている気がする令和の狂戦士、ゾリラバです、こんばんは。

今日12月31日は大晦日ではありますけど、もっと重要な、そう、アレですよ。

まもなく第1000話を迎えるワンピースという壮大な絵巻物の第1話に登場し、現在まで続く“ONE PIECEとは何か”という謎の鍵を握る海賊王、ゴール・D・ロジャーの誕生日です。

べべんっ!!

そして明日、1月1日は、その息子エースの誕生日。

最高かっ!!

 

エースもゾロと同じように、想いが溢れすぎてこの3年間キャラ語りができませんでした。

エースを語るとなると、コミックスを読み返して元旦から泣くことになるし。

でも今年は意を決して、2日連続でロジャー、エース父子のキャラ語り、いってみたいと思います。

まずは大海賊時代を生んだ偉大な海賊王ロジャーについて。

 

ロジャーの半生

ロジャーは冒頭述べたとおり、ワンピース第1話から登場しているキャラですが、その最も若い姿が描かれたのは、レイリーの回想シーンでした。

東の海(イーストブルー)はローグタウンで生まれたロジャーは、とある港町で家を焼かれ船で生活していたシルバーズ・レイリーに、“おれと一緒に世界をひっくり返さねェか!!?”と声をかけます。

ロジャーが初対面のレイリーに何を感じ取ったのか、あるいはこの時点で「世界をひっくり返す」ことの意味を知っていたのかは謎です。

でもこれが、後にロジャー海賊団の副船長であり生涯の相棒となるレイリーとの運命的な出会いでした。

ONE PIECE巻61第603話

このシーンは、ロジャーとの出会いを思い出し涙するレイリーにもらい泣きし、同時にシャンクスからルフィに託された麦わら帽子がもしかして元々はロジャーの物だったのでは!?という衝撃を受けたコマでした。

いきなりとんでもないことを言い出す麦わら帽子の見知らぬ若者に呆れて「どっか行け!!」と追い払おうとするレイリーとのやりとりは、ルフィとゾロの出会いを彷彿とさせますね。

……(←しばし感慨にふける)。

 

ONE PIECEや麦わら帽子や世界をひっくり返すことの意味を考察し始めるとキリがないので、今日はとりあえずロジャーを語ることに集中しましょう。

 

その後、ロジャー海賊団は、ガープ率いる海軍や白ひげ海賊団と戦ったりしながら(たぶん)順調に航海を重ね、今から39年前に、偉大なる航路の最終地点「水先星(ロードスター)島」にたどり着きます。

そしてそこから「大きく冒険をやり直した」(イヌアラシ談)ロジャーは、不治の病にかかり、余命あと一年というところで、最後の島ラフテルに到達するために不可欠な歴史の本文(ポーネグリフ)を読める光月おでんを得ました。

そして残された短い命を燃やして“ONE PIECE”を見つけ、息子を残し、処刑の際には世界に大海賊時代を呼ぶ言葉を残して、その鮮烈な53年の生涯を閉じます。

相棒のレイリーが語ったとおり「見事な生きざま」でした。

 

ロジャーの人柄と人々

“海賊王ロジャー”というある人々にとっては神々しく、ある人々にとっては禍々しい響きとはうらはらに、直接接した人々の口から語られるロジャーの人柄は天真爛漫そのもの。

生涯の好敵手だった白ひげに土下座しておでんを借り受けたり、何十年も戦ってきた海軍中将のガープに死後生まれてくる息子を託したりと、その行動は型破りで破天荒です。

 

でも、「万物の声が聞けた」というロジャーには、立場は違えど「信頼に足る」人物が直感で分かったのではないかと思います。

例えば「海賊王の息子をかくまう」ことの危険を誰よりも知っているガープじいちゃんにエースを託したのも、ガープじいちゃんがロジャーの信頼を裏切らないことがわかっていたからでしょう。

だからこそ相棒レイリーや海賊仲間に託すより生き延びる可能性が高い、海軍中将の地位にあるガープに賭けたのだと思われます。

 

ONE PIECE巻0に登場し、映画“ストロングワールド”の主敵役を張った金獅子のシキとロジャーの関係も面白いです。

語り継がれる「エッド・ウォーの海戦」で、シキの誘いを蹴って大艦隊を退けたロジャー。

シキは、ロジャーに袖にされ、戦戈を交えたにもかかわらず、ロジャーが処刑されると決まった時は絶望して海軍本部に単身殴り込みをかけました。

その不在が敵すらも絶望させるロジャーの大きさよ。

 

ロジャーが残したもの

ロジャーが最晩年に残した一粒種エースについては、明日の誕生日に詳しく語ろうと思います。

今日は、ロジャーが残した言葉とそれが生んだ大海賊時代について。

 

おれの財宝か?欲しいけりゃくれてやるぜ…

探してみろ

この世の全てをそこに置いてきた

 

という言葉はあまりに有名です。

 

今年のワノ国編で、光月おでんの航海日誌という形で、ロジャーの冒険が語られましたが、肝心の“ONE PIECE”が何かは未だに不明。

わかったことは、ロジャー達は“ONE PIECE”を見つけたものの、“世界をひっくり返す”には機が熟しておらず時期尚早であったこと。

それを知ったロジャーは、自分が成し得なかったことを託す者を見つけるために、自分の処刑さえも利用して大海賊時代の幕を開けました。

大勢の若者が“自由”の答えを求めて海に出れば、いずれ歴史が求め自分達が期待した者が現れると信じて。

 

「受け継がれる意志」の担い手

ゾリラバがずっと気になっている白ひげの言葉があります。

ロジャーの意志を継ぐ者達がいる様にいずれエースの意志を継ぐ者も現れる

 

すなわち「受け継がれる意志」とは一つの流れではないということです。

「受け継がれる意志」と「Dの意志」とはおそらく限りなくイコールに近いと思いますが、少なくともそれはいくつかの「担い手」に分かれて受け継がれるようです。

「ロジャーの意志」を継ぐ者達とは別に、実の息子である「エースの意志」を継ぐ者がいるということですね。

2020年までに分かっていることを踏まえて、ロジャーの意志、エースの意志とその継承者達について考えてみましょう。

 

ロジャーの「意志」というのは比較的描写も多く分かりやすい気がします。

すなわち「世界をひっくり返す」役割。

その担い手として考えられるのは、もちろん、海賊王を目指す我らがルフィ。

ラフテルに到達したロジャーの言葉からすると、800年前に宝を残したジョイボーイの再来ということになります。

つまり、受け継がれる意志(その1)としては、ジョイボーイ→ロジャー→シャンクス→ルフィと、麦わら帽子とともに受け継がれてきたと考えられます。

もしかしたら海王類が語る「二人の王」の一人と考えられるしらほしも、この系譜に位置付けられるのかもしれません。

白ひげも、「ロジャーの意志を継ぐ者と言っていたので

 

もう一つの「エースの意志」というのは少し難解です。

エースはルフィとワンピースファンの心には大きな足跡を残しましたが、「世界の歴史」や「ONE PIECEの謎」や「Dの意志」に関する何かを成し遂げたような描写はなく、弱冠二十歳にしてこの世を去りました。

だからずっと白ひげが言った「エースの意志」の意味がはっきりわかりませんでした。

しかし、最新のワノ国編の展開を見て思ったのは、もしかして「エースの意志」というのは、「ワノ国の開国」に関することではないかと。

そしてそれを通じて受け継がれる意志(その1)の継承者をサポートすることではないかと。

もしエースが頂上戦争で死んでいなければ、ゆくゆくは力をつけてカイドウに挑み、ヤマトとともにワノ国を開国していたでしょう。

そしてロジャーをおでんがサポートしたように、ルフィをエースがサポートして世界をひっくり返していたかも。

でもエースが白ひげに懇願していたその願いは果たされないままエースは死んでしまい、今やヤマトがそれを一人で担うしかありません。

すなわち、受け継がれる意志(その2)は、光月おでん→エース→ヤマトと受け継がれてきたのではないでしょうか。

そしてロジャーをおでんがサポートしたように、ルフィを今後ヤマトがエースに代わってサポートしていくことになるんですか?(聞いちゃったよ)

 

また、受け継がれる意志(その1)の継承者ルフィをサポートするという意味では、エースからメラメラの実を受け継ぎ、その意志を継ぐと宣言したサボもまた受け継がれる意志(その2)の継承者なんでしょうね。

革命軍No.2として、サボは間違いなく「世界をひっくり返したい」という思いも共有しているでしょうし。

 

ロジャーのキャラ語りのはずが、最後はまた考察チックになってしまいましたけれども。

ロジャー船長、お誕生日おめでとうございます。

天国でルージュとエースに77歳(53歳?)のバースデーを祝ってもらっていると信じつつ。

ロジャー海賊団関連年表はこちらから。


Portrait.Of.Pirates ワンピースシリーズ NEO-DX ゴール・D・ロジャー

 

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