ワンピース第964話“おでんの冒険” 感想・考察(その1) 若ロジャーはエースそっくり!800年前に生まれた“天月トキ”とは

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ワンピース第964話“おでんの冒険” 感想・考察(その1) 若ロジャーはエースそっくり!800年前に生まれた“天月トキ”とは

投稿日:2019年12月2日 更新日:

思春期が忘却の彼方の遠い過去に去っても、雨の月曜日はなんとなくメランコリックでアンニュイな元文学少女、ゾリラバです、こんばんは。

でも今週のおでん様、鬱屈した心の雲を蹴散らすような愉快な冒険っぷりでしたね。

そしてそれ以上に胸が高鳴ったのは、最後のコマ。

ゾリラバ、思わず涙ぐみそうになりましたよ。

 

早速、感想と考察、いってみましょう。

以下、週刊ジャンプ掲載のONE PIECE最新話の内容に触れますので、コミックス派、アニメ派の方は、ネタバレご注意下さい。

 

白ひげとの根比べ

どうしても白ひげの船で海に出たいおでんに対して、おでんの性格と立場を考えて自分の船に乗せたくない白ひげ(やはり「ロックス」での経験は白ひげにとって反面教師となったようですね)と、おでんに海賊船で出国などされては困る錦えもん達。

周囲の利害が一致して、おでん様は四面楚歌ですが、そんなことで諦める人ではありません。

そしてそれは家臣達も重々承知。

ワノ国で2週間世話になったものの、おでんに知られないようお礼の宝箱だけを残し夜逃げ出航しようとした白ひげの船に、「そういうことすると思ってたぞ!!」と飛び乗ろうとするおでん様も笑えますが、「おでん様あなたこそそういうことすると思ってましたよ!!」と全力でつかまえるイゾウにも爆笑。

いや、すごく真剣なのに申し訳ないけど。

 

後に白ひげ海賊団の第16番隊隊長になるイゾウが、最初に船に乗った経緯がこんなだったとはね。

最高か。

 

3日間、鎖にしがみついていられたら船に乗せてやると妥協案を出す白ひげも白ひげなら、鎖に捕まったまま荒波にもまれ、魚に喰われ、睡眠まで取ってるおでん様、どういう化け物ですか。

原型を留めない姿になっても鎖にしがみつくおでんに、白ひげ海賊団のクルー達もいつの間にかおでんを応援するように。

ところが、約束の3日まであと数十分というところでおでん様の姿が見えなくなります。

 

天月トキとの出会い

どうやらおでん様、通りかかった近くの島から助けを求める女の声が聞こえたからと、自ら鎖を手放したようです。

海から現れたおでん様はまさに海坊主のような変わり果てた姿ですが、これが後の奥方、トキ様との運命的な出会いだった訳ですね。

海外で出会って一緒に航海をして船上でモモの助が生まれたという予想は当たったかもしれません。

トキ様、当たり前といえば当たり前ですが、日和と瓜二つ。

…日和、ママ似で良かったね(ボソッ)。

 

それにしても800年前に生まれたことといい、「天月」という名字といい、昨年末に書いたとおり、トキ様はがっつり「空白の100年」とか「月の民」とか、ワンピースの重要な謎に関わってそうですね。

「幼い頃」から「ワノ国」に行こうとしてたと言うけれど、いったい何百年かけてワノ国にたどり着こうとしていたんでしょう。

ワノ国、特に「光月家」は、世界の秘密と深い関係がありそうなので、まさに運命の出会いだったわけです。

「光月」と「天月」。ぷんぷん匂うガネー。

 

根比べはおでんの勝ち

おでんの根性と強さ(たぶん見ず知らずの女を助けるために野望を手放した「甘さ」も)を見て、白ひげが折れます。

「弟よ!!」という台詞が良いですね。

他のクルー達は白ひげにとって「息子」です。

で、おでんはとても人の下に付けるヤツじゃないからと言って最初は乗船を拒否したけれど、「弟」として迎え入れるってのが粋じゃあありませんか。

「息子」と同様に近しい家族だけどちょっと立ち位置の違う「弟」分です。

 

そこからいよいよ始まったおでんの冒険は、まるでルフィのそれを見ているよう。

無鉄砲で無邪気であちこちで騒ぎを起こしながらも、おでんがみんなに愛されている様子が、1ページ足らずの描写でもよくわかります。

 

ちなみに、今週ヒトコマだけモブ海賊として登場して白ひげにワンパンされたカルマ船長は、28年後には白ひげ海賊団の傘下に入ってましたね。

頂上戦争ではエースを救うために奮闘していました。

 

仲良し少年組

ワノ国に滞在していた時から、マルコ、ジョズ、イヌアラシ、ネコマムシの4人が仲良さそうで微笑ましい限りです。

マルコがお兄さんぶってイヌネコに「外の世界」のことを教えてあげたり、一緒に甲板で肩組んで踊ったり。

15才のマルコを筆頭に、ジョズが12才、イヌアラシとネコマムシが10才ですから、同年代で意気投合したのでしょうね。

 

ネコマムシが命がけの助っ人をマルコに頼みにいったのも、こんなに昔からの親しい付き合いなら納得です。

今週のワンピースを読んで、改めて第909話のマルコとネコマムシの会話を読み返すと、なんだか胸が熱くなりますね。

 

若ロジャーはエース似のイケメン

ロジャーがエース似というか、息子のエースが父親似だということが判明して、胸と涙腺が熱くなった今週のワンピース。

ロジャーは24年前に処刑された時、享年53才だったので、今週のシーンは47才くらいですね。

シャンクスとバギーはまだ9才だけど既にロジャーの船に乗ってます。

こんな小さい頃から乗ってたのか…ワケ有りな感じですね。

ホントに子供でかわいいわいな(笑)

 

それはさておき、ロジャーの名前が、ゴール・D・ロジャーでなく、ゴールド・ロジャーになってるのはなぜだろう。

海賊王になるまでにはまだだいぶありますが、既に世間ではゴールド・ロジャーと認識されていたのでしょうか。

ドクターくれはの「ああ、最近ではそう呼ぶのかい?」という台詞から、ゴールド・ロジャーと呼ばれるのはもっと後だと思っていましたが。

ロジャーが海賊王になったあと、世界政府が「D」に注目を集めたくなくて意図的に呼び方を改竄したと思ってましたが、どうなんでしょうね。

誤植でないなら、きっと何か意味があるはず。

ワノ国の歴史と登場人物の年齢の一覧表も更新しました。

 


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