昼間の暑さとはうらはらの涼しい夜風と虫の声に、性懲りもなく“風は秋色”を口ずさんでいる元職場のアイドル、ゾリラバです、こんばんは。
ワンピース第914話の感想を書いていて、改めて光月おでん様の生涯について整理する必要性を感じたので、これまでに出てきた情報を振り返りつつ、判明していることを時系列でまとめてみたいと思います。
おでんの旅と政権交代
昔、海賊王ロジャーと一緒にオーロ・ジャクソン号に乗っていた光月おでん。
おでんの年齢は定かではありませんが、ロジャーが処刑されたのが24年前で、ラフテルに到達して世界の秘密を知ったのがその1年前です。
更にその1年前にはゾウに立ち寄ってますし、その前は白ひげの船に乗っていました。
ですから少なくとも今から25~26年前には、鎖国体制のワノ国の大名でありながら、おでんは海賊船に乗って国を離れていたわけですね。
そして今週、新たにお鶴さんの口から明らかにされたのが、「20数年前までは永く光月という氏族がワノ国を治めていた」ということです。
つまり20数年前にワノ国の支配が光月家から他の誰か(現在の将軍である黒炭オロチの可能性が高いですが、まだ断定はできません)の手に移った時期と、おでんがロジャーとともに世界の秘密を知った時期はほぼ同じです。
この2つの事象の前後関係、因果関係はどうなっているのでしょう。
まず、永くワノ国を支配していた光月家がその地位を追われ、当主だったおでんが海に出た可能性はあるでしょうか。
錦えもんが、「海賊船に“大名”が乗り込むなど前代未聞」(第820話)と言っているので、ロジャーや白ひげの船に乗った時には既に将軍ではなく、一大名だった可能性はあります。
ただ、ワノ国でそれほど歴史的な大政変が起きたにも関わらず、おでんが国を離れて海に出るのは不自然だし、イヌアラシやネコマムシが語る楽しそうな航海の様子は、とても地位を追われた元将軍の逃避行という感じではありません。
となると、光月家がまだワノ国を治めている時期に、おでんは海に出ていた、ということでしょうか。
将軍が海賊船に乗りこむというのであればそれこそ前代未聞ですが、おでんがまだ将軍を継ぐ前の“お世継ぎ”だったなら、あり得そうです。
自由奔放な若様、という感じ。
錦えもんもおでんを語る時に、“先代大名”(第818話)とか“大名”(第820話)と呼んでいますが、将軍とか元将軍という言い方はしていません。
つまり、おでん自身が一度も将軍の地位に就かないうちに、光月家の支配は他家の手に渡ってしまったのではないでしょうか。
その後のおでん
光月家がワノ国の支配者の地位を失ったのは、武力によるクーデターだった可能性ももちろんありますが、おでんがこっそり海外に出て海賊船に乗っていたことを断罪されて(もしくは反省して)、表向きは穏当に政権移譲が起きた可能性も、理論的にはあり得るかと思います。
いずれにしても、おでんはその後20数年間生き延びていて、8年前にはモモの助が生まれ、処刑されたのは数ヶ月前のことでした。
この間のおでんはどこで何をしていたのか。
その境遇について、いくつかの仮説を立ててみましょう。
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3つの仮説
仮説1
おでんが海に出ている間にクーデターが起きたため、秘密裏にワノ国に戻り、20数年間潜伏して政権奪回の機会を伺っていたが、数ヶ月前に捕まり処刑されてしまった。
仮説2
おでんは、政権転覆後はワノ国に戻らず他国で政権奪回の機会を伺っていたが、何らかの理由でワノ国に戻った折、捕まって処刑されてしまった。
仮説3
おでんは、ワノ国に戻り新たな将軍家に恭順の意を示したため、一大名として生かされていたが、何らかの状況の変化が起きて処刑されてしまった。
仮説1の弱い点は、ワノ国に20数年も潜伏し続けることが果たして可能かということですね。
ワノ国の広さはよく分かりませんが、その間におでんは家庭を持ってモモの助まで生まれている訳ですし。
他方、仮説3の弱い点は、ワノ国が光月家の統治時代とはうってかわって悲惨な状況になっているのに、おでんが悪政に目をつむり一大名として保身を図っていたとは考えにくい、ということです。
また、20数年間生かされていたのに、数ヶ月前になって処刑された、というのも不思議です。
そうなると、しっくりくるのは仮説2ですが、もう一つ、仮説3の欠点を補う筋書きがあり得るかと思います。
それは以下のようなストーリーです。
①20数年前、光月家は、跡取りおでんが海賊王の船に乗っていたことを不始末として、将軍家を自ら退き一大名になった。
②光月家の後を継いで直後に将軍になったのは黒炭オロチではなかった(もしくは黒炭オロチだったが当時はそれほど悪い奴ではなかった)。
③比較的最近になって、黒炭オロチが将軍となり(もしくは黒炭オロチがダークサイドに落ち)、カイドウと結託して悪政を敷くようになり、それを批判するおでんを数ヶ月に処刑した。
このシナリオだとかなり辻褄が合うのですが、おでん城が20年前に破壊されていることが、このストーリーにうまくはまらないピースです。
海賊さわぎ
もうひとつ、見逃せない情報が、23年前に起きたという「海賊さわぎ」です。
剣豪リューマの刀であり、ワノ国の国宝であり、現在はゾロの愛刀である大業物21工「秋水」が、リューマの遺体とともに盗まれたのはこの時ということでした。
この海賊騒ぎの時期も、微妙にワノ国の政変の時期と近接しています。
このどさくさに紛れてワノ国からリューマの死体ごと「秋水」を持ち出したのは、おそらくゲッコー・モリアでしょうけれど、このタイミングが気になります。
モリアは一度カイドウと戦って敗れていることが本人の口から語られていましたが、それはこの時なのでしょうか。
だとするとカイドウは既に23年前からワノ国に居座っている可能性が高くなり、先ほどの仮説3黒炭オロチダークサイド落ちバージョンが崩れるのですが(笑)
よし!
わからない!
べべん!!!
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