晴天なのに雨が降る「狐の嫁入り」だった今朝の通勤時、空に綺麗な虹を見つけて気分が上がったムカシオトメ、ゾリラバです、こんにちは。
秋の美しい季節をどうやって楽しむかが、目下の2番目の関心事です。
1番はもちろんワンピース。
早速今週のワンピの後半、昨日の感想の続きいってみましょう。
以下、昨日発売の週刊少年ジャンプに掲載された“ONE PIECE”最新話の内容に触れますので、コミックス派、アニメ派の方はネタバレご注意ください。
Contents
ボニーの能力を体験したルフィ達
くまの姿をした警官から(反撃しないで)逃れるため、ボニーは年齢操作の悪魔の実の能力で、ルフィとチョッパーをよぼよぼにし、ジンベエを子供に変えたようですね。
2年前、シャボンディ諸島でゾロを天竜人から守った(=天竜人をゾロから守った)時もそうでしたが、争いを避けるには便利な能力だわ。
ルフィだったらわずか70歳くらいでこんなヨボヨボにならないと思うけど、そこは「ある方向の未来」と断っているように、SBSで描かれた「何かあった未来」系なんでしょうね(笑)
そもそもルフィはマゼランの毒から生き延びるため、イワンコフの治療の際に寿命を10年失っているので、普通に海賊人生を送ったらそんなに長生きはできなそうです。
ま、ワンピース世界には、Dr.くれはみたいに141歳になっても冬島をヘソ出して元気に歩いているような方もいるので、そもそも長生きの基準が常識とは違いそうですが。
ジンベエが語るくまの「経歴」
ジンベエが今週まとめてくれたくまの経歴は、ほぼ我々が知る流れだったものの、細かい新情報がいくつかありましたね。
もちろん、一般に流布されている情報ですから、世界政府や海軍に都合の良い「経歴」ということです。
世界政府や海軍が世界経済新聞社を使って日頃から情報操作をしていることは、既に作品中でも語られていますし。
ただでさえ属性てんこ盛りのバーソロミュー・くまの生涯は、わからないことだらけ。
ジンベエやボニーの発言から、真偽も含めてくまさんについて考えてみましょう。
悪い国王
まず、くまが元ソルベ王国の“悪い国王”で国民から追い出されたという話。
“暴君くま”という二つ名もここから来ているのでしょう。
でもこれは怪しいですね。
サボが「あの優しいくまが」と言っていたし、国を追い出されるような悪業をした元国王を、ドラゴンが革命軍に受け入れるとは思えません。
国民を苦しめる悪い国王や暴君を倒すのが、そもそも革命軍ですから。
そうなると怪しいのは、現ソルベ王国国王。
マリージョアにコニー王太后に化けたよぼよぼのジュエリー・ボニーが出没して怪しまれなかったことから、現ソルベ王国国王は“世界会議(レヴェリー)」に参加していたと思われます。
そいつがかつてくまの身柄を欲しがった世界政府と組んで、くま追放を企んだのでしょうか。
似たようなことは10年前のドレスローザでも起きましたよね。
ドフラミンゴにだまされた国民は、リク王を憎んでいました。
くまさんも嵌められて王位を追われ、「暴君」の汚名を着せられたのかもしれません。
「正義」や「歴史」は勝者が作るものだから。
終身刑と取引
くまがソルベ王国を追われてから海軍に捕まるまでに、どのくらい時間があったのかは分かりませんが、サボや軍隊長達との絆ができるくらい長くは革命軍にいたのでしょう。
くまの過去として分かっているのは、サボが革命軍に拾われた頃(12年前)のアニメワンピースのオリジナルシーンにくまが登場していたことくらい。
そして2年前にルフィ達がスリラーバークで会った時には、すでにくまは王下七武海でした。
したがって、12年前から2年前までの10年間に
○ 政府につかまる
○ 終身刑を宣告される
○ くまの筋力や特殊能力にベガパンクが惚れ込む
○ 肉体改造やクローン兵開発を条件に釈放され王下七武海となる
○ 完全に人格を奪われてPX-0となる
という一連の出来事が起きることになります。
改造人間PX-0
そしてボニーが言うとおり、改造やクローンまではわかるのですが、最後の人格を奪われて改造人間になるというのがどうも解せません。
胡散臭いことこの上なし。
人格を奪うというのは、体を改造するのとは次元が違います。
娘のボニーにしてみれば「殺された」に等しいでしょう。
ボニーは「力尽くで改造された」と思っていますが、我々読者はくまの様子から、どうもそうではなかったようだと知っています。
なんらかの強制力(脅迫とか人質とか)が働いた可能性はあるものの、少なくともシャボンディ諸島でのくまは自分がまもなく人格を失うことを知っていて、その運命を受け入れているようでしたから。
死刑にも等しい最期の改造をくまが受け入れたのはなぜか。
相変わらず謎でござる。
くまは特殊な種族
ベガパンクが惚れ込んだくまの潜在能力というのはなんでしょうね。
実験体としてくまに白羽の矢が立ったのは、ニキュニキュの実を食べた肉球人間(噛んだ)であることとは関係なく、くまが元々「種族」として持っていた潜在的な力のせいなんでしょうか。
「父は自分を“特殊な種族”と言っていた」というボニーの言い方も、ちょっと引っかかります。
種族というのは血統ですから、くまが特殊な種族なら実の娘のボニーも特殊な種族のハズなんですが、ボニーの言い方はあくまでくまが「特殊な種族」であるかのような口ぶり。
ボニーの母親は普通の人間で、血が薄まっているということなのかもしれないけど、希少な種族であればある程、同じ種族だけで血統を繋いでいくことは難しいはず。
普通の人間を見下して同じ空気を吸いたくないと言ってる血統至上主義の天竜人でさえ、普通に下々民(人間)を妻にしています。
「特殊な種族」とは何が特殊なのか、娘のボニーは「特殊な種族」ではないのか、ゾリラバめっちゃ気になります。
ベガパンクとドラゴンは友人?
現在は政府の雇われ科学者であるベガパンクと、政府から「世界最悪の犯罪者」と目されている革命軍司令官のドラゴン。
この二人が親しげに通話している最後のページは衝撃でしたね。
頂上戦争でくまの変わり様を目の当たりにしたイワンコフにドラゴンは、「くまの身に起きたことも話しておきたい」と言っていました。
これまで、ドラゴンがそれを知っていたのは、人格を失う前のくまから顛末を聞いていたからだろうと思っていましたが。
もしかしたら、ベガパンクからも何か聞いていたのかな。
世界政府に傍受されたら大変なことになりそうな危険を冒しても、今週、ベガパンクが「もうすぐ死ぬ」という穏やかならぬ情報をドラゴンに伝えたことから推測すると、この2人の間には信頼とか尊重と呼べる感情がありそうです。
そして、くまが麦わらの一味に対して示し続けている加護や配慮、そしてルフィ達が自分の研究所にやってきたこのタイミングでドラゴンに自分の死について伝えるベガパンクの行動には、何か共通するものがありそうな。
これはまだ想像に過ぎませんが、天才過ぎて未来まで分かってしまうベガパンクと接して、くまはもしかしたらルフィのジョイボーイとしての歴史的な役割を知ったのかもしれませんね。
単に革命軍のボスの息子だというだけでは、ルフィと麦わらの一味への献身ぶりが行き過ぎてるように思えるので。
ベガパンクが死ぬ未来
人類の500年先をいく叡智の持ち主というベガパンクには、自分の死期まで分かってしまうようです。
現に、何を思ったかベガパンクを抹殺しようと考えた世界政府の命を受けて、ルッチ達CP0がエッグヘッドに向かって来ています。
でもね。
これまで世界の常識も政府の思惑も全部ひっくり返してきたルフィだから、天才の予測もひっくり返して、ベガパンクを救っちゃうんじゃないかしら。
ベガパンクに死なれたら、くまを元に戻せないしね。