ワンピース第971話“釜茹での刑”感想・考察(その1) おでんの自己犠牲は石川五右衛門と同じ!裏切り者はしのぶではない!?

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ワンピース第971話“釜茹での刑”感想・考察(その1) おでんの自己犠牲は石川五右衛門と同じ!裏切り者はしのぶではない!?

投稿日:2020年2月17日 更新日:

覚悟はしていたとはいえ、二週間ぶりの「ワンピース」の展開が辛すぎて、いつもの月曜以上に仕事に行く足取りが重かったゾリラバです、こんばんは。

おでん様が釜茹での刑に処されて亡くなることは、だいぶ前からわかっていましたが、ここまで壮絶な処刑だったとは。

 

読み直すのも辛いのですが、早速、感想・考察いってみましょう。

以下、本日発売の週刊少年ジャンプに連載された“ONE PIECE”最新話の内容を含みますので、コミックス派、アニメ派の方は、ネタバレご注意下さい。

 

トキの平常心

とうとうおでん様と赤鞘九人男の処刑の日を迎え、涙を流すモモの助。

それにしてもなんだろう、この違和感。

前回も書きましたが、トキ様が落ち着き過ぎてる気がするのはゾリラバだけでしょうか。

 

おでん様が処刑されるというのに、家族がおでん城で普通に食事をとっているこの日常感が解せない。

1年以上前にも、なぜトキ様のトキトキの実の能力で一族郎党そろって未来に逃げるという選択をしなかったんだろうと書きました。

おでんの処刑が突然過ぎて間に合わなかったから、という理由くらいしか思い付きませんでしたが、実際には処刑が発表されて1週間もの猶予期間あったんですよねー。

逃げたらワノ国の人々を殺すとでも言われたから!?

 

それにしてもおでん様とトキ様が、諦めが良すぎる気がしてなりません。

覚悟決まりすぎというか覚悟の方向違うんじゃないのというか。

 

ラフテルにたどり着いて世界の秘密を知ったおでん様なら、何がなんでも生き抜いてワノ国を開国する覚悟をしそうなのに。

 

釜茹では油地獄

ゾリラバ、釜茹での刑というのは「茹で」るというくらいだから煮えたぎった熱湯に浸けられるものだと思っていました。

ところが調べてみたら、史実でも「釜茹での刑」では油が使われたみたいですね。

釜茹でといえば石川五右衛門、石川五右衛門といえば釜茹でですが、豊臣秀吉によって処刑された石川五右衛門も、煮えたぎる油で処刑されたという記述があるようです。

「釜煎り」の刑に処された、という記述もあるそうで、こっちの方が油を使ってるイメージありますね。

どちらにしても恐ろしいことこの上なし。

 

おでん様の自己犠牲

そして今回、煮えたぎる油の中で赤鞘九人男を担ぐおでん様は、石川五右衛門が共に釜茹でに処された息子を担いだと言われるエピソードからの着想でしょうね。

 

wikipediaより

こうしてみると石川五右衛門とおでん様、髪型も似ています。

 

展開が辛すぎて、ストーリーに正面から向き合えず、なんだか小ネタばかり語っている今週のゾリラバを許して下さい。

 

だってこんなの20年も前の出来事にしても悲しすぎるわー。

おでん様には、何としても生き残るべく、もっともっと、もがいて生にしがみついて欲しかった。

 

だけどもしかしたらこのおでん様の行動は、単に家来のための自己犠牲ではなく、本当に自分も一時間耐え抜いて生き残るつもりだったのかもしれませんね。

「おれは生きねばならない」と言っているから。

何がなんでも生き延びるつもりで条件を出したのでしょう。

 

でもいくら「漫画だから」とはいえ、煮えたぎる油の中で1時間耐えられるハズありません。

お庭番衆でなくとも「どうなってんだ奴の皮膚は」という感じです。

でもね。

想像するとよけい辛くなるのだけど、もしかしたらおでん様、1時間耐え抜くんじゃないかって。

それなのにまた約束を反故にされて、赤鞘九人男だけは見逃されるものの、おでん様は処刑されたとすると、せつないなあ。

この「伝説の1時間」の間に、「煮えてなんぼのォ!!おでんに候!!!」の台詞と「ワノ国を開国せよ」の言葉が発せられると思うと、またしても来週が待ち遠しいような怖いような。

 

赤鞘九人男の“生き恥”

ゾウ編の第819話でカン十郎はこんなことを言っていました。

 

主君おでん様の盾とならねばならぬ我らが…!!

あろう事か一転命を守られて!!!

生き恥さらした今やるべきは!!

命を睹して主君の無念を晴らすことのみ!!!

 

この意味が今週ようやく明かされたわけですが、おでん様、文字通り自分の命と引き換えに赤鞘九人男を守ったわけですね。

 

オロチの動機は“復讐”

オロチが長い時間をかけて将軍の座を簒奪したのは、「支配欲」でも「権力欲」でもなく「復讐心」によるものでした。

現代社会でも、罪を犯した本人だけでなく親兄弟子供までもが社会から糾弾される悲劇がしばしば起こりますが、黒炭オロチは祖父の罪により悲惨な幼児体験を経てこういう人間になったわけですね。

 

うーん、ちょっとドフラミンゴの幼児体験と似てるなー。

子供の体験としては同情の余地があるけど、その後にオロチがしたことを許す気には到底なれませんなー。

 

しのぶは見ていた

5年前におでん様がオロチの城に乗り込んだ時、しのぶさんが天井裏から一部始終を見ていましたが、今週のこれにつながるわけですね。

現在まで続く裏切り者の容疑者筆頭はしのぶさんと前回書きましたが、今週の涙と言動を見ていると、とても裏切り者には見えませんねぇ。

うーん、また犯人探しが振り出しに戻ってしまいました。

 


ワンピース DXF~THE GRANDLINE LADY~ワノ国 vol.1 ナミ

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