新緑がまぶしい季節に外を散歩するのが楽しくて仕方ない春のゾリラバです、こんばんは。
ほっ まぶしいな。
ほっ うれしいな。
と大詩人が代弁したカエルの気持ちが良くわかりますわー。
さて、のどかな4月の気候とはうらはらに、アニメワンピースは切ない展開になってきました。
おでんさんの忍耐と悲しみが胸に迫る今週のアニワン、感想いってみましょう。
原作では、第969話の後半から第970話の前半までに当たります。
おでんダンスと理解者
オロチと交わした何らかの約束を守り、ふんどし一丁で踊り続けた光月おでん。
何も知らない市井の人々は、自分たちの期待を失望に変えたおでん様を笑い、蔑みます。
「燕雀いづくんぞ鴻鵠の志を知らんや」という言葉がありますが、ツバメやスズメにはなかなか高い空を舞う鳥の考えることは理解できません。
おでん様が大きな目的のためには自分が嗤われることなど小事と思っているのは明らかですが、それを察することができる人々は少ないでしょう。
そんなおでん様の数少ない理解者は、白舞の大名である霜月康イエ。
子供の時から手の付けられない暴れん坊だったおでんの真価を知り、かばい続けた康イエですから、おでんの奇行にも何か理由があることを理解していたでしょうね。
そしてもう一方の理解者だったのが、ワノ国一の大親分、花のヒョウ五郎とそのおかみさんでした。
国中がおでんを笑い者にしても、変わらずかわいがり面倒を見続けていました。
「士は士を知る」ということ。
堪忍袋の緒が切れた
自分の評判など気にせず、雨の日も雪の日も踊り続けたおでん様ですが、それはオロチの「5年後の約束」を信じたから。
「船は」とおでん様が口にしているので、“船が完成する5年後にはワノ国を去る”とか適当な嘘をオロチは言ってたのでしょう。
それがあっさりと反故にされたこともさることながら、おでん様の忍耐が切れる“最後の一藁”となったのは、花のヒョウ五郎親分がカイドウに捕らえられ、可愛がってくれたおかみさんが殺されたこと。
おでんはとうとうカイドウ討伐を決意します。
ワノ国への帰還以来、これまでおでんがひとりで背負いこんでいた“何か”の正体は分からないものの、この日を待ち望んでいたのは錦えもんら家臣達。
そして早くアニメで観たいとずっと期待していた“赤鞘九人男”という名の由来となった夕陽のシーンは、とても美しかったですね。
子供の頃に好きだった時代劇(←ばあちゃんっ子)を彷彿とさせますわ。
話を未来へ進めようぜ
カイドウの寝首を掻くために鬼ヶ島に乗り込もうとしていたおでん様達ですが、なんとカイドウの方から大軍勢を率いて迎撃に出向いてきました。
悲しいけれど、カイドウがほのめかしているように味方に内通者がいるのは明らかのようです。
5年前のおでん様を、白ひげやロジャーを引き合いにして
強ェがどこか甘い奴ら…!!!
と切って捨てたカイドウですが、それに対するおでん様の台詞がカッコいい。
あの日の判断はアレでよかった
話を未来へ進めようぜ
くー、シビレます。
だまされていたことがわかってもなお。
5年間の裸踊りが罠だったとわかってもなお。
アレでよかった、と言い切って悔やむことのないおでん様の男気といったら。
最高れす。
そしておでんと赤鞘九人男の闘いっぷりがめちゃくちゃカッコいいですね。
斬った敵が次々と桜吹雪に変わるアニメ独特のエフェクトが、斬新で美しい!!
日本の伝統美と現代的な表現が同居していて目を奪われました。
来週のカイドウとの本格的な戦闘シーンも楽しみだがね。