3週間ぶりに放映されたアニメワンピースで、キッドとキラーの絆に感動して朝からうるうるしているゾリラバです、こんにちは。
久しぶりのアニワンは、まるっとキラーが主役でしたね。
ワノ国で大きな悲劇に翻弄されながらも信念を貫いたキッド海賊団のクールなNo.2の熱い闘い。
早速感想いってみましょう。
今週のアニワンは、原作だと第1029話後半に当たります。
「塔」のカードの解説などは原作の感想をご覧下さい。
キラーvsホーキンス
キッドを先にビッグ・マムのもとに急がせ、単身でホーキンスを引き受けたキラー。
身代わりの藁人形でダメージを無効化するという、チートだけれどえげつない能力を持つホーキンスと、No.2ながら2年前のシャボンディではゾロと共に億越えルーキーに数えられたキラーの対決というのは、面白い好カードです。
ちなみに2年前の時点で、ホーキンスの懸賞金は2億4900万ベリー。
対するキラーの懸賞金は、1億9800万ベリーです。
キラーは船長でもないのに、“最悪の世代”12人の中でも7番目という高い懸賞金を誇っていました。
ホーキンスの懸賞金はなんと、キッド、ルフィに次ぐ高さです。
今週のアニメを見てもあまり肉弾戦には強くなさそうなんですが、やはり得体の知れないワラワラの実の能力が評価?されていたのでしょう。
海軍大将の黄猿でさえ、その能力を訝っていましたね。
追い詰められたキラー
本来、武闘派のキラーと頭脳派のホーキンスであれば、直接対峙した時点でキラーが有利と言えそうですが。
キッドの藁人形を持っている、すなわち船長の命を人質に取っているという時点で、ホーキンスが圧倒的に有利な状況でのスタートですね。
アニメでは、ホーキンスへの攻撃のダメージは全てキッドに行くことをわかりやすく説明していました。
ホーキンスの首を斬ればキッドの首が飛び、ホーキンスの心臓を刺せばキッドの心臓が止まると。
武闘派といってもキッド海賊団No.2の賢いキラーは、状況を直ちに理解し、ホーキンスへの攻撃を中断し、仲間達にも手を出さないよう指示します。
するとホーキンスは、なんと自ら壁に頭を激しく打ち付け始めるというね。
いやー、厄介な能力ですわ。
キッドの受難とローの援護
ホーキンスが壁に頭を打ち付けるたびに、激しい頭痛が別の階でビッグ・マムと対峙しているキッドを襲います。
ただでさえ四皇という圧倒的な強者と命がけの戦闘をしているというのに、突然襲い来る激しい頭痛に、さすがの強気なキッドも死を意識するほど。
そんなキッドをあざ笑いからかうビッグ・マムのアニメオリジナルなセリフが冴えまくってましたね。
キッドとロー2人を相手にしながら余裕綽々で、「さてと、根性バカの頭とヤブ医者の腕、どっちからいただこうかね」とか、もう強者感半端ない。
一方、勝手に謎のダメージに翻弄されるキッドに「何やってんだ」「役に立たねェな‼︎」と悪態をつきながらも、キッドをかばって闘うローが素敵です。
間一髪のところを救われたんだから、「ちっ、余計なことを」とか言ったらダメよ、キッド‼︎(お母さんか)
ホーキンスの葛藤
圧倒的に不利な状況にあっても、キラーの闘志は消えませんでした。
手を出せないキラーを一方的に痛めつけていても、なぜか余裕がないのはホーキンスの方です。
そんなホーキンスの葛藤を見抜いたキラーはやっぱり頭がいい。
かつて同盟相手のキラー達を裏切ってカイドウについたことを「生物の本能」と言い訳するホーキンスは、反旗を翻し続けるキッドとキラーを見て、もしかしたら悔しかったのかもしれません。
ホーキンスも“最悪の世代”の船長として、人の下につくことをよしとしていなかったはずですが、「生物の本能」だったにせよ「占いの結果」だったにせよ、“信念”の旗を折ってしまったわけです。
ワンピースという物語では、“信念”の旗を折られない限り、真の意味では、負けないし、死なない。
そこに打算や勝算の出る幕は無いという覚悟が、ホーキンスとキラーでは違っていたのでしょう。
ハードロックなBGMが粋
そしてついに、闘いの中で勝利のわずかな可能性を見出したキラーに勝利の軍配が上がりました。
初めて原作を読んだ時には、思わず「ウォロロロロ‼︎」って叫んだよね。
キラーの賢さと強さに、カイドウのように笑ったよね。
そうか、その手があったかと。
アニメでは、このシーン、キッド海賊団にぴったりのハードロックな音楽といい、モノクロで描かれたホーキンスが真っ赤な血を口から吐いて倒れるシーンといい、最後にカードが舞い散って象徴的な「塔」のカードがアップになる様といい、めちゃくちゃカッコ良かったです。
そして遠くで戦うキッドに「行け相棒‼︎」とエールを送るキラーが最高なり。
まる。