ワンピース第1009話“奈落”感想・考察(その2)ルフィとゾロの信頼関係と最悪の世代のチームプレー

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ワンピース第1009話“奈落”感想・考察(その2)ルフィとゾロの信頼関係と最悪の世代のチームプレー

投稿日:2021年4月7日 更新日:

異動先の土地の食べ物が美味しすぎて、覇王食の覇気が更に進化していることを実感しているゾリラバです、こんばんは。 

海賊王並みにフリーダムなわがままボディも、持ち主の意図に反して順調に成長しています。

 

さて、昨日は四皇二人の攻撃を単身受け止めたゾロの強さ、闘魂の尊さ、犠牲的精神の美しさを語るだけでエネルギーを使い果たしましたが、今週のワンピは、その後も凄い!!

とっさに編み出したとは思えない連携プレーが高度過ぎる。

早速、感想の続きいってみましょう。

以下、今週の週刊少年ジャンプに掲載された“ONE PIECE”最新話の内容に触れますので、コミックス派、アニメ派の方は、ネタバレご注意下さい。

 

ゾロの守りとルフィの攻め

ゾロが自ら防波堤となったおかげで、何とかカイドウとビッグ・マムのコンビ技を回避した“最悪の世代”チーム。

みんなはとりあえず回避できたことにホッと一息ですが、ルフィだけは違います。

ゾロの決死の守りを即座に攻撃のチャンスに変えてみせた!!

これはルフィがゾロに全面の信頼を置いているからこそできること。

ゾロが

逃げろお前ら!!!

と言って前に出た以上、絶対に防御を任せられる、だから自分はすぐに攻撃に移る準備に全力を注いでいたということですよね。

このルフィとゾロの信頼関係が垣間見れるシーン、本当に感動です。

船長のルフィを致命的ダメージから守り抜くというゾロの戦闘員としての覚悟も。

ゾロの防御を信頼し、その犠牲もダメージも無駄にはしないという船長ルフィの闘志も。

最高かっ!!(涙)

 

即席チームの高等戦術

ゾロの捨て身の防御のお陰で(大事なことなので何度でも言うよ?)全員事なきを得、即座に攻撃に転じたルフィがカイドウの相手をしている短い間、いつの間に打ち合わせたのか、はたまた阿吽の呼吸なのか、すごい連携プレーが仕組まれていました。

前話でローが提案していたカイドウとビッグ・マムを引き離す作戦ですね。

でも相手は強力な覇気を有し鉄の風船の異名を取る四皇ですから、引き離すといっても一筋縄ではいきません。

 

まずキッドが頑丈そうな鋼鉄の箱を作り、ローがシャンブルズでゼウスを封印、更に満身創痍のゾロがプロメテウスを、キラーがナポレオンを攻撃して、ビッグ・マムの武装解除。

更にキッドも向かってくるビッグ・マムの攻撃を敢えて受けながら(大丈夫?)、鋼鉄の腕を装着させ、“反発(リペル)”の能力で宙に浮かせます。

そこでローが“タクト”で浮かせた岩をビッグ・マムにぶつけて場外(下は海)へ。

いやー、お見事。

それぞれの能力を最大限活用した賢く美しいチームプレーじゃありませんか。

 

カイドウとビッグ・マムが並んでいると本当に勝てる気がしなかったので、このまま退場してくれれば、勝算も見えるというもの。

ま、こちらも死ぬことはないでしょうけど。

鬼ヶ島に向かっていたビッグ・マム海賊団あたりに拾われるのかなー。

それでももう簡単には空を飛んでる鬼ヶ島に戻れませんから、一人脱落は確定と言ってよいでしょう。

最悪の世代チームの(たぶんローの)作戦勝ちですね。

 

ルフィの成長

武装色の覇気すらまとってなさそうに見えるルフィの攻撃を思わず避けたカイドウ。

カイドウは、ルフィがワノ国入りしたばかりの頃の初戦では、ルフィの力を推し量るかのように全ての攻撃を受け止め、最後にルフィをワンパンしてみせました。

そのカイドウが攻撃を避けたことで、ルフィは自分のパンチが今回はカイドウに効いていることを確信したようですね。

こういう戦闘における勘やセンスはさすがルフィという感じです。

 

そういえばカイドウとビッグ・マムの“覇海”が来る未来も誰より早く見えていて

でけェの来るぞ!!

と警告していました。

ホールケーキ・アイランドとワノ国でのルフィの成長は半端ないですねー。

 

ルフィもゾロも心配

そんなルフィをカイドウの一撃“降三世(こうさんぜ)”“引奈落(ラグならく)”が襲います。

敵ながらカッコいい技名だな、おい。

“降三世(こうさんぜ)”は仏教の“降三世(ごうざんぜ)明王”から、“引奈落(ラグならく)”は北欧神話の“ラグナロク(終末の日)”からのネーミングでしょうね。

なぜ“ラグ”に「引」という字を当てているのかはよくわかりません。

lag behind「遅れを取る」などでよく使われるlagかなと思ったんですが。

まさか「敷く」ラグ(rug)の駄洒落じゃないよね。

そのうちONE PIECE.comでグレッグ先生が解説してくれないかしら。

 

また、ワノ国編では“明王”のモチーフが随所に出てきます。

ワノ国を乗っ取って、それまでワノ国で信仰されてきた明王の地位まで僭称しているカイドウですから、技名に明王の名をつけるのはわかります。

でも真の明王の姿を知るらしいヒョウ五郎親分が、明王の姿を重ねて見たのは我らがルフィ。

ルフィ対カイドウ戦は、偽の明王を倒して真の明王がワノ国を取り戻す闘いと言えるのかもしれません。

 

そのカイドウの大技“引奈落”をもろにくらったルフィも心配ですが、やはりゾロの様子が気がかり。

ハァハァゼイゼイしているだけでなく、わざわざ最終ページでゾロがゲフッと血を吐いているコマが差し込まれていて、ゾリラバの胸が締め付けられます。

このまままた別のシーンに移ったらと思うと、肥大した覇王食の覇気が弱まりそうです。

でもキリが良いからありうるなぁ…

 

少年漫画でステージが上がるのは、極限状態に追い込まれたり死ぬ目にあったりした時と相場が決まっていますから、ゾロがワノ国編で相当な目に合うことは覚悟していましたが。

いざとなると不安が募りますなー。

ゾロはまだまだカイドウ戦でも必要な戦力だと思うし、オロチの残るライフ1(仮定)はゾロがトの康の仇を討ち、モモの助が父おでんの仇を討つためにあると思っているのですが。

さて、どうなることやら。

 

結局、今日もゾロ語りになってしまった。

てへぺろ。

 

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