ワンピース第973話“光月の一族”感想・考察(その2) モモの助の高所恐怖症と錦えもん達のゾウ集合

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ワンピース第973話“光月の一族”感想・考察(その2) モモの助の高所恐怖症と錦えもん達のゾウ集合

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沈丁花の甘い香りに、人の世の営みはいろいろあれど自然界には今年もいつもと同じ春が近づいて来ることを感じて、ホッとしたりするゾリラバです、こんばんは。

さて、昨日はとうとう明かされた狂死郎の正体を中心に感想を書きましたが、今日は今週回収された残りの伏線について語りたいと思います。

以下、今週の週刊少年ジャンプに掲載されたONE PIECE最新話の内容を含みますので、コミックス派の方、アニメ派の方は、ネタバレご注意下さい。

 

見渡せやせぬ

モモの助の回想で出てきたおでんの「見渡せやせぬ!!それが“世界”だ」という言葉は、こういうシチュエーションで発せられたのですね。

まだモモの助は3歳くらいの頃です。

一緒に航海していたロジャーのことさえ『きおくはあいまい』だった幼い頃に、空島からタコバルーンで戻る途中の出来事だったんですね。

 

注目すべきは、この時まだモモの助は高所恐怖症ではなかったということ。

高い上空でさらにおでん様に「高い高~い」をされて「高すぎだろ」と周囲がツッコむほどなのに(笑)、モモの助は「きゃっきゃっ」と喜んで笑っているじゃあありませんか。

 

お前の父は…馬鹿殿だ

そのモモの助が一転して高い所が怖くなったのは間違いなく、今週描かれた、カイドウにおでん城から吊り下げられ首を締められた時でしょうね。

それでも必死に勇気を振り絞って跡継ぎとして母から教えられた矜持を示そうとするモモの助のなんと健気なことよ!

 

ちょっと話はそれますが、カイドウはおでんを馬鹿殿呼ばわりしながらも、自分に傷を負わせたおでんの武の強さや、処刑の際の信じ難い心の強さに、敵ながらあっぱれという気持ちを持っていたのではないかと思います。

だからこそ偉大な怪物おでんの息子があまりに幼く無力だったことに失望し、自ら手にかけるまでもないと考えた。

それが結果的にモモの助の命を救いました。

 

さらに穿った見方をするなら、おでんのような傑物を殺したことに一抹の後悔があったからこそ、その後カイドウは、強い敵を何とか恭順させ部下にしようとするようになったのではないかと思ったり思わなかったり(どっちだ)。

いずれにしても8歳のモモの助にとっては、高所恐怖症になったり龍がトラウマになったりするには充分な恐ろしい経験だったことでしょう。

 

『つきひめ』の曲

小紫こと日和が、ある曲を演奏する時に必ず狐面をつけていたという伏線も、今週回収されましたね。

その曲の名は「つきひめ」。

タイトルからして意味深ですが、日和にとっては、父おでんが悪気なく言った冗談も含めて、おでんとの想い出の曲なのでしょう。

 

それを仇であるオロチのために弾かなくてはならなかった日和は、狐面の下でどんな表情をしていたのでしょうね。

怒りに顔を歪めていたのか哀しみの涙を流していたのか…。

その姿を狂死郎として何度も見ていたであろう傳ジローも、「つきひめ」を聴くたびに20年後に向けて忍耐を新たにしていたのではないかと想像します。

 

ドレスローザでのヴィオラの忍従の日々が描かれなかったように、傳ジローと日和の苦悩も改めて描かれることはないかもしれませんが、二人の心中を想像するとかなり胸に迫るものがありますわー。

 

ゾウを目指せ

ゾウ編でイヌネコが「あの日の言葉を頼りにここで待てば」「必ずいつかゆガラ達に会える思うとった」(ONE PIECE第817話)と言っていた「あの日の言葉」も今週明らかになりました。

それは“「いざ」というときは「ゾウ」を目指せ」”というおでん様の言葉だったんですね。

 

それにしても錦えもん達、ローが持っていたベポのビブルカードでゾウにたどり着くことができましたが、これはいくつもの幸運が重なってのこと。

自分達だけで当てもなくワノ国を出国して、いったいどうするつもりだったやら。

 

月は夜明けを知らぬ君

“「いざ」というときは「ゾウ」を目指せ”という家臣への言葉や、日和に冗談めかして言った“おれの葬式”という言葉、そしてトキに言った“20年先へ飛べ…!!”という言葉。

おでん様が残した言葉をこうして改めて並べてみると、おでん様は明るく笑いながらも少しずつ命を捨てる覚悟を固めていたようにさえ思えます。

それを察し、一人で未来へ飛べと言うおでんに腹を立てるトキ様。

 

800年の時を越えて長い時間旅行をしてきたトキは、おでんのことを“遂に辿りつ着いた”“旅の終着点”と言っていました。(ONE PIECE第920話)

それほどかけがえないおでん様ですから、いっそ「一緒に死んでくれ」と言ってくれた方が嬉しかったかもしれません。

でもおでん様の覚悟を知っているからそんなことは言えないからこその罰が「夕飯なし」。

 

おでん亡き後、モモの助達を20年後の未来に送り出し、絶望するワノ国の人々に一片の希望としての予言を与えて、夫の後を追ったトキ様。

うぉーん、これまた泣けるんですけど!

おでん様とトキ様、本当にお似合いの夫婦の見事な生きざまだわー。

 


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