ワンピースキャラ語り〜ジェイガルシア・サターン聖まとめ〜登場シーンとセリフから見る五老星の個性と役割と今後の目的について

まとめ記事 キャラ語り 考察~徒然なるままに

ワンピースキャラ語り〜ジェイガルシア・サターン聖まとめ〜登場シーンとセリフから見る五老星の個性と役割と今後の目的について

投稿日:2023年2月2日 更新日:

今週のワンピースで黄猿と共にエッグヘッドに向かっている五老星の名前が判明し、いろいろと興奮がおさまらないゾリラバです、こんばんは。

その名もジェイガルシア・サターン聖。

明かされた名前についての興味もさることながら、いつも5人いっしょにマリージョアにいた五老星が、単独行動を取っていることの衝撃が大きい‼︎

 

これまでは、意図的に外見以外の個性が消されているように描かれていた五老星

でもキャラを作り込む尾田っちの頭の中には、一人一人の個性がしっかり確立されているはず!

いよいよ五老星が「個」で描かれると思うと、これまでの登場シーンやセリフを改めて振り返って、名前判明第1号のジェイガルシア・サターン聖について、掘り下げてみたくなりました。

 

これまではどのセリフを誰が言ってもおかしくない、なんなら4人でも3人でも問題ない、と感じるほど没個性と思っていた五老星。

これまでのセリフからサターン聖の性格などは見えてくるでしょうか。

また、今回わざわざ単独で「下界」に降りてきた目的を推測できるでしょうか。

 

フム…それは確かにな…‼︎

五老星のワンピース初登場は、現実時間だと今から21年前までさかのぼる第233話。

ルフィ達がアラバスタ王国でクロコダイルを倒し、次は空島を目指してジャヤにいた頃ですね。

時を同じくして、赤髪のシャンクスが白ひげに使者を送ったというニュースが海軍本部をざわつかせていました。

 

そのニュースの報告を海軍将校から受けるシーンで、ジェイガルシア・サターン聖も登場します。

赤髪と白ひげの接触は危険だと焦る海兵に、最初に

 

フム…それは確かにな……‼︎

(“ONE PIECE”巻25第233話)

 

と理解と同意を示したのが、サターン聖でした。

ONE PIECE第233話

その後、五老星の話題はすぐに、ルフィに倒されたクロコダイルの穴埋めの話に移ってしまうのですが。

サターン聖、“下々民”である伝令の海兵の意見に耳を傾ける度量はありそうです。

 

ガープの孫といえば妙に納得

大きなエピソードとエピソードの幕間に登場するのが定番の五老星ですが、ワンピースという物語の大きな節目、新世界編に入る前にも登場しました。

頂上戦争で崩壊したマリンフォードにルフィが姿を現したことが、大きなニュースになっていた時期です。

この時、ジェイガルシア・サターン聖はまたしても五老星の中で口火を切る役割でした。

 

ー全く話題の尽きん男だな“麦わらのルフィ”

…ガープの孫といえば妙に納得だが

(“ONE PIECE”巻60第594話)

ONE PIECE594話

 

ここから読み取れることは、サターン星がガープ中将の破天荒っぷりを良く知っていることですね。

ガープじいちゃんは海軍でも知らぬ人のない英雄であり、その自由人っぷりも超有名でしょうから、五老星が知っていることには不思議はないのですが、サターン聖の口ぶりからは、あまり怒りや苛立ちを感じないんですよね。

天竜人嫌いのために大将昇任を蹴り続けているガープですから、サターン聖と親しいということはないでしょうけど。

サターン聖、続いてこんなことも言ってます。

 

新世界では早速“黒ひげ”が動き出し

例の億越えルーキーの内一人が既に餌食となった

(“ONE PIECE”巻60第594話)

 

これをきっかけに話題は、ルフィのマリンフォード襲撃から黒ひげの台頭に移っていきます。

サターン聖、五老星の中では情報や論点を提示する進行係?

 

ちなみに、シャンクスが五老星の前に姿を現して腰を抜かした(ゾリラバが)第907話でも、まず最初に

 

何の用かね

 

と口火を切ったのはサターン聖でした。

 

“うねり”は止まらない

そしてマリージョアで4年に一度の“世界会議(レヴェリー)”が開かれている裏で、何やら怪しい相談をしていた五老星。

アラバスタ王国に対して何かを企んでいるような不穏な会話の中で、サターン聖のセリフは

 

ビッグ・マム

カイドウの件然り…

“頂上戦争”から2年…

もはや“うねり”は止まらない

(“ONE PIECE”第908話)

ONE PIECE908話

 

またしてもわりと冷静でニュートラルな情勢分析ですね。

ガンジーがモデルと思われる日本刀を持った五老星が、非暴力不服従を唱えたガンジーとは裏腹に比較的過激な発言をするのに対し、サターン聖は五老星の中でも比較的穏健派?

…そう思っていた時期もありました…

 

不安要素は潰すのが一番

その期待が覆されたのは、ワノ国の鬼ヶ島決戦に居合わせたCP0に、五老星がカイドウを助けてルフィを倒せという指令を与えた時です。

既にタイマンバトルが始まっているカイドウとルフィの戦いに介入したら却ってカイドウを怒らせかねないとCP0が意見具申した時、五老星は聞き入れず、CP0は死を覚悟してミッションに赴き、案の定カイドウの逆鱗に触れて倒されました。

その後、特級エージェントを一人失ってカイドウを怒らせたのは本末転倒だという遅すぎる反省を五老星が口にした時、サターン聖は

 

その方がマシという未来があったとしたらどうだ?不安要素は消すのが一番だ…

(“ONE PIECE”第1044話)

 

と発言。

いつものように冷静で客観的な発言ではありますが、やはりサターン聖も五老星だなと。

彼らが信じる「未来」のためなら犠牲を厭わない冷徹さが感じられました。

 

残念に思っている

そしていよいよ今週のジェイガルシア・サターン聖の“はじめてのおつかい”的な単独行動ですよ。

エッグヘッドに向かう軍艦の中で、ベガパンクに会ったことはあるのかという黄猿の問いかけに答えて曰く

 

昔…一度だけな……今回の件は実に…残念に思っている

(“ONE PIECE”第1073話)

 

サターン聖が、自分の感情や想いを口にしたのは、おそらく初めてではないでしょうか。

五老星は全員、他の一般的天竜人とは異なり理性的で抑制的、あまり激しい感情を爆発させたりしませんが、それでも時として「‼︎」が付くような発言をすることもあります。

ルフィが動物系「ヒトヒトの実」幻獣種モデル“ニカ”を覚醒させた時や、ルフィの姿が手配書の写真として全世界にばら撒かれた時は、興奮して怒鳴る五老星(板垣退助モデルやゴルバチョフモデル)もいました。

でも、これまで司会進行や論点提示を冷静にやってきた感のあるジェイガルシア・サターン聖が、「残念に思っている」と感情を表に出すのは珍しいなと。

 

五老星出陣の狙いは?

そしてやはり、大きな謎が残るのは、五老星の一人であるサターン聖がわざわざ海軍の船に乗ってエッグヘッドに向かっている理由ですね。

頂上戦争が起きようが、バスターコールが発動されようが、世界各地で革命が起きようが、決してマリージョアの部屋から動かなかった仲良し5人組ですからねぇ。

 

どれも今ひとつ確信が持てないものの、サターン聖が重い腰を上げた理由を、思い付くままに挙げてみましょう。

 

(可能性その1)セラフィムの“威権順位”がベガパンクより上なのは、五老星(の直接指示)のみだから

ルッチ達CP0にベガパンク暗殺の指令を出したものの、本体とサテライト6体を全て倒してかつセラフィムを無傷で回収するのは荷が重いと判断したケース。

それだけセラフィムを重要視しているという可能性はあるけれど、何となく腑に落ちないんですよね。

そんなにセラフィムが大事ならベガパンクをいきなり殺させる?

ベガパンクが作った最先端の知識と技術の粋がセラフィムなのに、不具合とか起きた時どうするんだろ。

自分達で運用し切れると思うのが不思議です。

それに、ルッチ達が任務を全うできなかった時の保険みたいな理由で、わざわざ五老星が出張ってくるかなぁという疑問もあります。

 

(可能性その2)エッグヘッドに蓄積されたベガパンクの研究成果が狙い

これもねー。

確かに、フランキーが破壊したベガパンクの故郷バルジモアの研究所以上に、最新のベガパンクの研究が詰まっているのが未来島エッグヘッドだとは思いますけれど。

わざわざ五老星でなくてはいけない理由が思い当たりません。

海軍大将の黄猿でさえ、too muchな気がします。

だいたいルッチ達は研究所をためらいなく破壊しているし、五老星から研究成果を保全するよう指示されている気配はないんですよね。

 

(可能性その3)「かねてよりの作戦」にサターン聖の能力が必要不可欠

黄猿が口にしていた「かねてよりの作戦」

そもそも黄猿がエッグヘッドに向かっているというだけで、わざわざ海軍大将が出張ってくるなんて何事⁉︎という感じでしたが。

サターン聖は、この作戦を単に観戦するためにわざわざマリージョアから降りてきたわけではなく、間違いなく作戦の重要な一部、おそらく作戦の中心でしょう。

かねてより、ということは、ルフィやボニーが偶然この島に流れ着いたこととは無関係に、以前から周到に準備されていた何かのはず。

五老星が絡むとなれば尚更です。

いつも飄々とした黄猿でさえ、軍艦に同乗しているサターン聖にめっちゃ気を遣ってます(笑)

 

五老星の個性がこれから描かれていくなら、サターン聖固有の能力が「かねてよりの作戦」の成否に関係しているのでしょうか。

エッグヘッドにある有益なものをいっぺんにマリージョアに飛ばせるような悪魔の実の能力とか?

ローの「room」無し上位互換みたいな?

まー、そんな「荷物運び」のために五老星を担ぎ出すかという気もしますけど。

五老星が乗り出してきたのは、間違いなく五老星自身の判断で、絶対に必要な理由があると思うんですが。

 

それからもう一つ気になるのは、黄猿達(サターン聖含む)が到着するまでルッチとルフィを戦わせるなというサカズキの指示。

ルフィが四皇だから戦うなというだけでなく、もしかしたら重要な作戦が予定されているエッグヘッドを混乱に陥れるなという意味なんですかねー。

 

めっちゃ長いキャラ語りとなりましたが。

最後まで読んで下さった奇特な方々、ありがとうございます!

 

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執筆者:


  1. 匿名 より:

    出向く理由…
    1、2、3の可能性はあり得そうですよね!
    ベガパンクを消すためですと「?」もありますからね。
    脳の格納庫パンクレコーズとかは気になりますね…。
    同じく、今回の件は彼自身の判断で動き出向く必要があるのかと思います。
    楽しく読まさせていただきました♪

    • ゾリラバ より:

      コメントありがとうございます!パンクレコーズ、気になりますよね‼︎ある意味、あれがエッグヘッドで最も価値があるものだし、あそこに世界政府が隠したいことの記憶が残っていたら、ベガパンクを消しても無駄ですものね。

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