昨晩、仕事帰りに日曜の渋谷「ワノ国」計画の冒険の続きをしようと思い、表参道で途中下車したところ、またしてもエラい目にあったゾリラバです、こんばんは。
やはりこのくらい困難でエキサイティングな冒険でないと、“ONE PIECE”らしくない!と思いましたが、その顛末はまた後日。
今日は、今週のアニメで改めてクローズアップされたおでん城の墓について、まだ残っている謎を解き明かしてみたいと思います。
コミックス派、アニメ派の方はネタバレご注意下さい。
おでん城の墓は11基?
今週のアニワンで大きくアップになったおでん城の墓は全部で9つしか描かれていませんでしたが、原作ではほとんどのコマで11基(たまに角度によって10基に見える)の墓が描かれています。
そこで最大11基を前提に話を進めたいと思います。
まず11の墓の中でも、屋根のような傘のようなものが墓石に付いていて少し上等な墓が4基。
このうち2つは既に墓碑銘が明らかになっています。
すなわち、「光月おでん」と「光月モモの助」。
だとすると残りの2つは「光月トキ」と「光月日和」と考えるのが妥当でしょう。
やはり主君一家は、家臣より立派なお墓であるのが自然です。
一方、残りの質素な墓標は7基。
このうち、読者に名前が見えたのは、錦えもん、カン十郎、雷ゾウの3名でした。
そうなると残りは4基。
これらの墓が誰のもので、いったい誰が建てたのかを、いくつかの仮説を立てて推理してみたいと思います。
墓を「建てていない」人物
まず、消去法で、「墓を建てていない人物」をここまでの前提を踏まえ挙げてみましょう。
まず、物理的に墓を建てる時間がなかったのは、処刑されたおでん様と、おでん城で夫と運命を共にしたトキ様、それからタイムスリップ組です。
モモの助、錦えもん、カン十郎、雷ゾウ、お菊の5人は、半信半疑のまま20年後に飛ばされ、古びて苔むした自分たちの墓を見つけて驚いていました。
それから、日和の墓があるということは、日和を連れて燃えるおでん城から脱出した、すなわち日和が生きていることを知っている河松と、日和自身も除外できそうです。
以上から、墓を建てた可能性があるのは、①イヌアラシ、②ネコマムシ、③アシュラ童子、④傳ジロー、⑤光月家関係者以外の人、ということになります。
【仮説1】光月家関係者以外
まず、光月家でも赤鞘九人男でもない人物、例えば霜月康イエとか、おでんを慕う元家臣や久里の人達が建てた可能性はあるでしょうか。
この仮説にはひとつ大きな問題があります。
それはおでん城の墓が11しかないこと。
おでん一家4人と赤鞘の侍9人の墓を建てるのであれば、本来13基の墓がなければおかしい。
つまりこの墓を建てたのは、誰かが2人生き残っていると知っている人物ということになります。
したがって、光月家関係者以外の人がおでんの旧恩を慕って建てた可能性は低いでしょう。
【仮説2】イヌかネコ
おでん処刑の日、おでん城に向かう途中でカイドウ・オロチ軍に捕まり、錦えもんでさえ「二人の命は諦めた」というほどの窮地をなんとか脱したイヌアラシとネコマムシ。
おでん城炎上を見て、逆に「自分達二人だけが生き残った」と思った可能性はあります。
でも大喧嘩をしながら瀕死の状態で命からがらゾウに逃げ帰ったイヌネコに、おでん城跡に墓を建てている精神的、体力的、時間的な余裕があったかどうか。
ちょっと疑問ですね。
しかもイヌネコはゾウ編で再会した錦えもんにこう言っています。
あの日の言葉を頼りにここで待てば
ああ、いつか必ずゆガラ達に会えると思うとったぜよ
つまり二人はきっと錦えもん達は生きていると信じ、だからこそ自分たちを「世界の夜明けを待つ男」と呼んでいたのではないでしょうか。
だから墓なんて建てなそうな気もするんですよね。
【仮説3】アシュラか傳ジロー
赤鞘九人男のうち、おでん城に残されたトキ様と子供達のもとにたどり着けたのは、5人。
アシュラと傳ジローは、二人一緒にカイドウ・オロチ軍と対峙している様子がシルエットで描かれていました。
ですからこの二人も「自分たちだけが生き残った」と思った可能性はあるでしょう。
アシュラ童子は、おでんの死によって受けた絶望感が最も大きかった人物だと思います。
10年前に仲間の鬼ヶ島特攻を止めていたことから、トキ様の言葉を全く信じていなかったわけではないと思いますが、どこかの時点で自分を諦めさせるために墓を建てた可能性はあるかも。
もう一人の傳ジローは、今どこで何をしているのか未だに明かされていないので、その胸中を慮ることはできません。
でも常識的な人物っぽいので、墓を建てて供養していた可能性はありそうです。
アシュラ童子にしろ傳ジローにしろ、トキ様の預言を信じたからといって20年後にタイムスリップしたとは思っていなかったかも。
それこそ、一度死んだ錦えもん達が亡霊のような形で「甦る」のだろうと思えば、墓も建てるでしょう。
ゾウで待てば「生きて」会えると信じていたイヌやネコと違うところかも。
ただアシュラや傳ジローが建てた墓だとすると不思議なのは、墓を建てっぱなしで定期的に訪れたり手入れした様子がないこと。
薄気味悪い場所だというルフィに、ローも「20年間誰も来なきゃな」と言ってました。
アシュラか傳ジローのどちらかが建て、もう一人はそれを知らず、建てた方が墓参りをやめる、もしくはできない状況にならないと、こうはなりませんよね。
そうなると、建てたのは傳ジローの可能性が一番高いでしょうか。
未だに傳ジローが錦えもん達の前に姿を現さないのは、
①既にこの世にいない
②ワノ国にいない
③捕らえられている
④カイドウ・オロチ側にいる(フリを含む)
のいずれかの理由だと思うのですが、どの場合でも墓参りは厳しそう。
おでん城の11の墓標は、カイドウのボロブレスで既に跡形もなくなっており、今後も触れられないかもしれませんが、なんとなくあれこれ考えてモヤモヤしてたのがすっきりしたぜよ(ゾリラバが)。
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