キャラ語りをするにあたり、ハンニャバルの大分県御当地温泉ソング“WELCOME TO 地獄”を聴いていたら、温泉に入らないと死んでしまう病にかかった自粛モードのゾリラバです、こんにちは。
そう、温泉はともかく、今日8月28日は、インペルダウンの副署長から署長に昇任し、だだ漏れの野心を叶えた有言実行の人ハンニャバルの誕生日。
その名言(?)“野心出ちゃった”は、おそらくゾリラバの記事の中での引用率トップのセリフです。
いつもお世話になってます。
そこで今日は、ネタキャラかと思っていたらやる時はやる男だった愛すべきハンニャバルのキャラ語り、いってみましょう。
ハンニャバルの野心
ハンニャバルがワンピースという物語に初めて登場したのは、第526話“大監獄の冒険”です。
初登場時に描かれるキャラ紹介欄に
大監獄インペルダウン副署長
ハンニャバル【野心家】
と書かれるほどの野心家。
とはいってもハンニャバルの野心は、専ら「インペルダウンの署長になりたい」という程度のもの。
「海賊王におれはなる!」とか、「我は神なり」とか言ってるような人達がごまんといるワンピース世界においてはかわいいものです。
しかもつい「“私の”インペルダウン」と言っちゃったり、「早く署長の椅子から滑り落ちて下さ…」とあり得ない言い間違いをしたりと、小市民的な思考がだだ漏れていてなんだか憎めない奴なんですよね。
ハンニャバルの強さ
世界の凶悪な囚人達を収監するインペルダウンの副署長(当時)だけあって、腹の出た体型と小者っぽい言動とは裏腹に、意外と強いハンニャバル。
脱獄を図ったバギーとMr.3が二人ががりでも全く敵いませんでした(ボンちゃんのお色気作戦にはあっさり引っかかりましたが)。
しかもいつになく本気を出したときには、判断も早くて的確だし、普段の武器である三叉矛を薙刀“血吸”に持ち代えると強さは更にパワーアップです。
またレベル5の看守の言葉によれば、囚人達に副署長の格を見せつけるために、極寒地獄をコートなしに丸腰で歩く根性もあります。
やる気があるのかないのか今一つわからないところも、ハンニャバルの魅力なんですか?(聞いちゃったよ)。
ハンニャバルの正義
なんでこんな変な奴が世界政府の大監獄インペルダウンの副署長なんだろう?と思われたハンニャバルが、一転多くのファンを獲得した(したのか?)のは、まさにエースを救出せんとするルフィと正面から対峙した時でしょう。
“ONE PIECE”という漫画の主人公は、海賊王を目指すルフィとその仲間達ですから、読者はつい、海賊側の目線でワンピース世界を見てしまいます。
世界政府や海軍はルフィ達の敵であり、「正義」のコートを羽織っていようが、「○○な正義」を額に入れて飾っていようが、立派な人物や仲の良い友や祖父であろうが、麦わらの一味が前に進むためには、倒さなければならない相手です。
海軍大将をめざすルフィの友人コビーしかり。
ルフィのじいちゃんであるガープ中将しかり。
ハンニャバルも本来なら、ルフィの必死のエース救出を阻もうとする「敵」なのですが、その意外すぎる正義感の強さと腹にくくった「一本の槍」があまりに魅力的でした。
ハンニャバルの正論過ぎる啖呵に、思わず「そらそうだよな、ここはルフィの言ってることの方が無理筋だよな」と思ってしまうほど。
少し長いですが、ボロボロになっても立ち上がるハンニャバルの名セリフを引用してみましょう。
貴様らが海へ出て存在するだけで…!!!
庶民は愛する者を失う恐怖で夜も眠れない!!!
か弱き人々にご安心頂くために
凶悪な犯罪者達を閉じ込めておく
ここは地獄の大砦
それが破れちゃこの世は恐怖のドン底じゃろうがィ!!!
出さんと言ったら一歩も出さん!!!
(ONE PIECE第543話)
ルフィ達を相手に血まみれになりながらも善戦していたハンニャバルは結局、背後から現れた黒ひげにのされてしまいますが、その奮闘ぶりは部下達を感動させ、マゼランをして「おれの後任はおまえしかいない」と言わせるものでした。
今後のハンニャバル
ルフィ達が引き起こした混乱と黒ひげの襲撃で、壊滅的被害を被ったインペルダウンのその後は、扉絵シリーズで描かれました。
恐らく自ら引責降格したマゼランに代わり、署長に就任したのはハンニャバル。
一緒に戦ったのにマゼランが降格でハンニャバルが昇格したのは不思議な気もしますが、これもマゼランの意見が反映されている人事のように思います。
扉絵シリーズでその後のエピソードが描かれた人物は再び本編に登場することが多い(バギー、はっちゃん、クロコダイル、ルッチなど)ので、ハンニャバルの再登場にも期待できるでしょうか。
署長に就任して顔がかなりふっくらし貫禄がついたハンニャバルですが、マゼランと共に再び登場して更なる野心を見せて欲しいところです。
まる。
CD/ONE PIECE ニッポン縦断! 47クルーズCD in 大分 WELCOME TO 地獄/ハンニャバル(後藤哲夫)/EYCA-10257