ワンピースキャラ語り〜Dr.ベガパンク〜人類の500年先の叡智を持つ天才科学者にして涙もろい人情家まとめ

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ワンピースキャラ語り〜Dr.ベガパンク〜人類の500年先の叡智を持つ天才科学者にして涙もろい人情家まとめ

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昨晩から既に12時間近く、夜行バスに揺られている夏休み2日目のゾリラバです、こんにちは。

最近はお盆とずらして夏季休暇を取ることが多かったので、この時期の道路事情を舐めてましたわ。

既に4時間半近く到着が遅れていて、「まさか午後のサンジくんのレストランの予約に間に合わないなんてことはないでしょうね」とちょっと心配です。

 

とはいえ焦ってもバスが速く進むわけではないので、ここは気持ちを切り替えて、今日8月9日が誕生日のベガパンクのキャラ語りでもしようかなと。

キャラ語り、ちょっと久しぶりですね。

時間がある時でないとなかなかできないので、身動きの取れない夜行バス(もう昼だけど)の車中ではぴったり。

そうなんですか?(聞いちゃったよ)

 

最近、アニメの感想をサボってますが、アニメはちょうどエッグヘッド編が盛り上がりを見せているので、“りんごのおっさん”こと、天才ベガパンクについて、語ってみましょう。

以前、ワンピース界の頭が良いキャラランキングでは登場してもらいましたけどね。

以下、週刊少年ジャンプに掲載された“ONE PIECE”の最新の内容に触れる可能性がありますので、コミックス派、アニメ派の方はネタバレご注意ください。

 

謎に包まれていた正体

エッグヘッド編が始まってついに本人が登場するまで、Dr.ベガパンクの思想や人柄の多くが謎に包まれていました。

その名前はウォーターセブン編の頃から既に出ていて、世界政府や海軍の優れた最新技術には、すべて彼が関与しているようでした。

いわく、悪魔の実の伝達条件の解明、物に悪魔の実を食べさせる技術の開発、海楼石の海軍船への応用、パシフィスタの製造などなど。

その桁外れの偉大な才能については、コビーが熱弁をふるったのをはじめ、フランキーが2年間の修行をしたベガパンクの故郷バルジモアの研究所の様子でも明らかでしたね。

 

でも、人類の500年先の叡智を持つ天才が世界政府側の人間であることは、ワンピースファンにとってはちょっと複雑。

だからこそ知りたかったのはその人柄なんですよね。

そしてどんな「正義」を掲げているのか。

それがエッグヘッド編でようやく明らかになりつつあります。

 

ベガパンクの人物像

ベガパンクの描写については、功績ばかりが先行していて、なかなかどういう考えを持った人物なのか分かりませんでした。

天才的な頭脳を世界政府の言うなりに発揮しているだけなのか。

 

しかしわずかながらその価値観を知るヒントが示されたのが、パンクハザード編。

人を人とも思わないマッドサイエンティストのシーザーの毒ガス実験を、ベガパンクが止めたと言うエピソードです。

それから弾丸をGPフラワーという花に変える技術で、イベル平和賞をもらったという扉絵。

こうしたことから、平和を希求する人物かと思わせる一方で。

シーザーやヴィンスモーク・ジャッジやクイーンのような人道的とは言い難い連中と研究チームを組んでいたという情報も小出しにしてくるのが、尾田っちの上手いところなんですよね。

結局、我々読者はベガパンク本人にエッグヘッド編で会うまで(しかも7人もいる!)、その思想や価値観を知ることはできませんでした。

 

ベガパンクの知識欲と権力欲

エッグヘッド編で最初に登場したベガパンクは、サテライトNo.2の“悪(リリス)”。

忙しすぎて手が足りないから、自分の分身を6人作ったという発想からしてぶっ飛んでいて、ルッチならずとも最初は???となりました。

その旺盛な知識欲は、サテライトの“想(エジソン)”や“知(ピタゴラス)”に具現化されていますが。

 

ゾリラバが1番知りたかったベガパンクの人間としての価値観や正義感は?

サテライトに“正(シャカ)”と“悪(リリス)”と“暴(アトラス)”と“欲(ヨーク)”を作ったのは、天才ならではのバランス感覚と人間を知る故の判断だったのでしょう。

 

最終的にヨークが裏切ったこと、「人間から“欲”を引き離すべきではなかった」とベガパンクが悔いることは、天才でも「人間」の心の動きについては判断を誤ることを示唆していて深いですね。

エッグヘッド編の冒頭で、「生物の欲は制御できない」とリリスが言うエピソードが挿入されているところも、伏線大魔王の尾田っちの凄さです。

ヨークが犯人と分かるまで、伏線とすら気づかなかったからね。

 

そしてベガパンクの分身であるヨークの欲は、とりもなおさずベガパンク自身の欲ですから、「天竜人になりたい」というヨークの裏切りの動機も、ベガパンク本人の心の奥底にあった名誉欲、権力欲なのでしょう。

「欲」だけ切り離さなければ、知性や正義感で抑えられていた根深い欲求。

やっぱり天才も人間だということがよく分かる素晴らしい展開ですわ。

 

ベガパンクの人類愛

ベガパンク本人の深層心理にたとえ「天竜人になりたい」という欲求があったとしても、それはおそらく私利私欲のためではなく、権力にがあればもっと自由に使える研究費などが目当てなのではないかと思います。

ひょっとしたら五老星ら一部の権力者の持つ不老に見える能力も、尽きない探究心を持つベガパンクには魅力だったかも。

そう思わせるくらい、ベガパンクは、人類を自らの叡智によって進化させ幸せにしたいという大きな人類愛を感じさせます。

 

故郷バルジモアでの少年時代も、アイデアはあるのにそれを実現できる資金がないことを嘆き、島のみんなを幸せにしてあげられないと泣いていました。

旧知のドラゴンに非難されても、政府側の人間になったのは、自分の研究成果を具体化して人々を幸せにしたいから。

結果的に古代兵器を呼び起こすことになってしまった“消えない炎(マザーフレイム)”の開発も、エネルギーを奪い合う戦争を世の中から無くしたいからでした。

 

彼は、天才として生まれたゆえの使命感を強く持ち、その才能を正しく人類のために使いたかった。

だからこそ、彼の分身である“悪(リリス)”や“暴(アトラス)”は、その名前のわりにとっても良い奴らなんでしょうね。

 

くま&ボニー親子との因縁

娘ボニーの幸せのために全てを受け入れる覚悟のバーソロミュー・くまと、ベガパンクのやりとりについては、これまでも熱く語ってきたので、繰り返しません。

でもベガパンクが、「事務作業」だから「淡々といくぞ」という言葉とうらはらに、号泣しつつ吐き出したくまとの別れの言葉は、名言中の名言なので挙げておきたいと思います。

いわく。

 

お前を愛した人の数だけ‼︎お前の死は迷惑である!!!

ええかくま‼︎お前こそがヒーローじゃ‼︎!

ボニーの‼︎!みんなの‼︎!

(“ONE PIECE”第1102話)

 

彼が命懸けで世界に発信したメッセージが、これからどう時代をうねらせていくのか。

ステラ本体のクローンの復活とともにとても楽しみでござる。

まる。

 

-キャラ語り

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